気をつけて! 気をつけて! ほんとに 気をつけて!




『 テレビくんに きをつけて』( 五味太郎 偕成社 ) の テレビくん。
登場して いきなり 「 やあ ぼく テレビくんじゃないよ アイロンくんだよ うそじゃないよ 」
高校生や 大学生は 「 えっ?」 と この 一言に 食い付きました。
しばし 間を 取っていると

「 なんで アイロンなん? どう見ても テレビやん!」と つぶやく 声。

「 きいろの クレヨンは たまごで できてるんだよ あかの クレヨンは とまとさ ほんとだよ 」

「 あらまあ~ 」

とんでもないことを 言いだす テレビくんに 彼らは くすくす 。
「 しってた! しってた! 」 と 茶化す者も でて どんどん笑いが ハジけます。

ここで そっと 表紙を 見せて 「 テレビくんに きをつけて 」
「 はは~ん 」「 なるほど~」

「 ふねは えいごで ヒップと いうんだ… 」
「 さんちょうめの すずきさんの おじいさん ほんとうは ふくろう… 」

ページをめくるごと 「 テレビくんに きをつけて 」と 繰り返すと

「 そやそや! テレビくんには 気をつけよう 」
「 ついでに おまわりさんにも 気をつけよう 」
「 政治家さんにも 先生にも 気をつけよう 」
「 高校生にも 大学生にも 気をつけよう!」

この本を 3歳さんに 読んだら
「 いちごの ブツブツってゴマ、やったんや~ 」「 へえっ~ 」「 知らんかった~ 」
って。
あかん。あかん。君たちには まだ この本は 早すぎる。

絵本さんには 気をつけよう!

そういえば この絵本のなかの文字。揺れてるよな~。
テレビくん。 天然かとおもたけど… 確信犯?
こんなことを 若者たちと ワイワイ 言いながら 遊んでいます。

“じてんしゃ きこきこ” 実は…。





2001年に 出版された 『 じてんしゃ きこきこ 』 ( 内田麟太郎・ 文 大橋重信・絵 ビリケン出版 )
最初のページに ある 文章は
「 ぽんちゃんは じてんしゃをこぐ 」これだけ。

さて どうする? どう 間を取る?


私たちは「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ きこきこきこ 」まだまだ 「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ 」

この リズムを 聞き手が受け止めるまで
“ くすくす笑い” がおこるまで 繰り返しています。

実はこのページに「 きこきこ 」とは 書かれていません。でも 次のページには 「 きこきこ 」 しか ないんだから。
「 きこきこ 」 で 時間を稼ぎます。
つまり “ 間 ” ですね。
余計なことを 言わなくていい “ 間 ”

ぽんちゃんは 気にもしてない ふうだけど 桜は 三分咲き。つくしが いっぱい。たんぽぽも 咲いてる。
川の流れも 聞こえてくる。
絵を読むと 色んなものが 見えてきます。聞こえてきます。



しばらくすると
「 タコさん なにみてるの 」「 なーんにも 」 「 ムカデさんは なにみてるの 」「 なにもみとらんよ 」

この後も ぽんちゃんは ひたすら 「 きこきこ きこきこ 」
書かれている文字の3~4倍 繰り返しましょう。 「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ 」「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ 」
街を抜け ビルのてっぺんから 宇宙へ。そして 雲の上。
ページの隅に描かれた 風景が 次のページに 繋がっています。

この ゆるりとした 時間を 高校生や大学生が 楽しみました。

ぽんちゃんを ひたすら 追いかける タコさんと ムカデさん。
二人は 「 なにも みてなかった 」 「 ぐうぜん 」 「 たまたま 」と トボけます。

しかし 二人は ついに 自分たちの 自転車の 設計図を 描き 作ってしまったのです。



「 けんきゅうしてたんだよな ムカデ 」「 うん うまくつくれたな タコ 」
タコと ムカデが 行く 並木にもう 桜の花はなく葉っぱが 生い茂っています。




ラストシーンを 見て 高校生や 大学生が
「 なんでも 買える時代に こう きたか! 」「 こんな 生き方も ええなぁ~ 」
「 映画 1本 みたぐらい 胸が 熱なった 」

先日 この絵本に であって 「 すぐに 買った 」と いう 元大学生に 偶然あいました。「 学生の身分で…? 高かったやろ?」と 尋ねたら。
「 でも 欲しかった!」彼は 今 保育士から 幼児教育の 仕事に 携わっているとか。
「 今も この本は 大事にしてます 」

でも でも… 実はこの 本 いま 手に入りません。図書館で 検索して 出会って見てください。

内田麟太郎さ~ん。 この本 再版してくださ~い。




届けたい。絵を読む “ 間 ”



私たちが “えほんのひろば” で “ひろば読み” する 絵本は 基本 文章が少なく “ 絵を読む” のが 面白くて ワクワクするものです。

まず 表紙。『 いわしくん 』(菅原たくや 文化出版 )の いわしくんが 笑ってる。 『 じてんしゃきこきこ 』( 内田麟太郎・文 大橋重信・絵 ビリケン出版 )の ぽんちゃんが 笑ってる。

この笑顔を じっくり味わう ために どうするか。

読み手は ただただ 笑顔で 表紙を見せる。
「 あら。いわしくんが 笑ってるわね。何があったのかな ドキドキするね 」などと 決して 言わない!
「 ぽんちゃんは 今から どこへ 行くのかな。すてきな自転車だね 」なども いわない!

子どもたちは この表紙の絵の どの部分を読んでいるのか ひとりひとり 違うのです。

でも 子どもたちから 声が届いたら どんどん やり取りします。

と いうより 子どもたちが 気付いた 声を 受け止めるだけでいいのです。
「 へえ~ 」「そうなんや 」 「 ほんまや 」
と 同調する くらいに しときましょ。

あとは 間を取って 読む。ゆっくりではありません。
“ 間 ” です。

その 間から 子どもたちは いろんなことを 読み取っていってくれます。

マレットファン 松尾久美さんの レポートです。















私が “ マレットファン ” の 3人 にであったのは 10年ほど前。
そして 初めてバンコクに 出かけて行ったのが 2008年。
“ これまでと ちょっと違う絵本の 読み方 届け方 ”
“ 絵本をどう読むか どう 楽しむか ”
古新聞のカラーページを使っての “ 手作り絵本 ” などの 講座 研修を させてもらいました。

1度限りと 思っていたのが 2015年までに6度。
バンコクだけではなく ミャンマー国境近くの村まで出かけての講座や 子どもたちとの交流。
都営図書館 TKパークでの大がかりな “ えほん展 ” の 設営。

その作業を一緒にした 現地応援スタッフさんや 熱心に 受講して下さる 皆さんから いただいた 気ずきや 学びが いっぱい。
それが “ えほんのひろば の ひろば読み ” の かなめ、基礎と なっています。

今、マレットファンの3人が タイの人達に 伝えていることは 教育支援の 技術だけではない。
子どもを 取り巻く ふわっとした もの。

まず 笑顔。その “ 笑顔 ” さえあれば ほとんどのことは なんとか なりそう…。
いやいや それは 言い過ぎ。 そんな甘いことではない。
でも やっぱり それが大事なんですよね。

『子どもの文化 3月号』に掲載された 松尾久美さんのレポートを ぜひ 読んでください。

春をいただきました。




うぐいすは 鳴いてくれているのに この 春は 寒い。
レジ袋を 手に 散歩。
土筆の 先っぽが 霜焼けしてる。

今年の 土筆の 細っぽいこと。 などと 言いながら 結構 摘んだ。

これを つくだ煮にして よもぎご飯と たんぽぽサラダと
すい葉の スープ。 これが ほんとに すっぱくて 美味しい。

春の野に ごちそうさま!



プロフィール

加藤 啓子(かとう けいこ)。

Author:加藤 啓子(かとう けいこ)。
絵本あれこれ研究家?として”えほんのひろば”で”ひろば絵本”を”ひろば読み”とあちこち駆け回っています。

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