児童デイ  で ひろば







月 1 度 児童デイ で ひろば。 昨年 4月頃から続けている。

準備を 終えて ひろばが始まる までのしばしの時間 。スタッフさんが 部屋の隅の定位置にいる中学生に この距離から 写真集を見せる。

出ておいで とも 一緒に 読もう とも 言わない。

彼の反応を 穏やかに 見守ってる。



昨年。ここでの ひろば 初日の こと。

2階まで あがるのを ためらっていた 1年生 男子。

スタッフさんに 抱かれて きたものの 苦しそうに 悶えて 叫んで 部屋 から出ていった。そして ドアの外で うずくまる。

いつも 笑顔で 接してくれる その スタッフさんと 彼は離れたくなかったのだろうか。 
私が 覗くと すぐに階段を降りていく。

階段は住居用の幅。真ん中あたりで L 型に 曲がっている。
そこに 彼は 身を隠す。

 どうぶつえんで あそぼ  シリーズ  『 ぞう 』 ( 作 なかのひろみ  写真 ふくだとよふみ  福音館書店 )の 小さな 文字のない 絵本を 階段の上から開いて見せる。

小さな声で 「 ぞう 」 
少し  間を取って 「 ぞう 」 と だけ 声を出してみる。

彼はチラリと 覗いて また 身を隠す。
彼の 小さな指先が 壁の 角から 覗いてる。

「 ぞう 」
彼が 階段を 四つん這いになって ゆっくり 登ってくる。

「 ぞう 」 声を大きくした途端 また 階段を 降りる。

何回繰り返しただろう。ひたすら 小さな声で 「 ぞう 」
この日の 彼とのひろばは これで 終わった。


これでいいんだ。待つのがいいんだ。

支援のいると 言われている この子たちとも  もっと ひろばを 楽しんでいこう。 今までどうり いつもどうり でいいんだから。と  この日 決めた。

プロフィール

加藤 啓子(かとう けいこ)。

Author:加藤 啓子(かとう けいこ)。
絵本あれこれ研究家?として”えほんのひろば”で”ひろば絵本”を”ひろば読み”とあちこち駆け回っています。

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