昔 昔…

私がまだ 20代の時。 子育ての時期に絵本をどんどん買うほど贅沢もできないし…

画材を買い揃えるのも もったいないし…
裁縫好きだったことから 残り布や毛糸を チョンチョンと切って簡単な絵本を作って遊んでいました。

それを見た 児童文学者の赤木由子さんが 「盲学校の生徒に届けてあげて。大阪府立盲学校の 岡田道智先生に連絡いれておくから」

なにがなにやらよく理解できないまま 私は 自分の子どもに作ったものと 全く同じものを 盲学校へ 持って行きました。

文字は入れずに 子どもたち自身が その絵 その布の手触りから 感じるもので お話をつくればいい…と。

盲学校の 2年3年4年生、高校生たちが 実に楽しげに 様々なお話を作ってくれました。

岡田道智先生は そのことを たいへん喜んでくださいました。

お二人の先生たちは 60歳になられて 幾年も経たず 亡くなられました。


今 私は、絵本のことでたくさんの人たちの前に立ち あれこれ 講釈をたれていますが あの盲学校の子どもたちが 私の拙い手作り絵本を あれほどまで 楽しんでくれたことが 基盤になっている と、ことあるごとに感じています。

お二人の先生に 改めてお礼もいえず 私もお二人の歳を 超えてしまいました。

ばたばたと講座をこなしているとき ふと悲しくなることがあります。私が出来ること、 していることって これでいいのかなって…。

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プロフィール

加藤 啓子(かとう けいこ)。

Author:加藤 啓子(かとう けいこ)。
絵本あれこれ研究家?として”えほんのひろば”で”ひろば絵本”を”ひろば読み”とあちこち駆け回っています。

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