かよこさん ありがとう。

「加藤さん。かよちゃんが亡くなった…」と、報告を受けたのは 2月8日の打ち合わせが始まる直前。
かよこさんに出逢ったのは 30年ほど前。「私、脳性麻痺でぇ、手ぇや足、うまいこと動かされへんし、しゃべんのんも、へたやろ…」屈託なくおっしゃってガハハハハッと 笑ってらっしゃる。
「うちのおとうちゃん、私に惚れてるから、なんでもいうこと聞いてくれるねん」 「おはなし会ってええな。私も語ってん。楽しかったわぁ~」
そのかよこさんが、学校を卒業して選んだのが西成区の保育士の仕事。
「結婚して、子どもが生まれて、仕事復帰しよとしたら、預けるとこない。て。そんなあほな。うち、区役所のカウンターに、ややこ置いて、わたしらはあんたらの子預かる仕事してますねん。その仕事に行くから、あんたら、うちの子、預かっといてな! て、そんなこと いうてん。若いからできたことやったんかなぁ~」と、また笑いながらサラッと話をきかせてくださる。

いつも 真っすぐに前向きな明るい、かよこさん。

めったにあうことがなくなって ご無沙汰続きだったけど 2年前 孫が自閉症と診断され どうしたら… どうすれば…と 走り回っていたとき ふと、かよこさんに会いたい!と思い 電話をしました。
10年以上のご無沙汰だったのに 「今から、おいで!」「行きまーす」の 勢いで “シルバー川柳”“ことわざ漢字るパズル”だったか、私のお気に入りの本を 持参して駆けつけました。
「これはおもしろいわ。うちのおとうちゃんにも見せたいわ。すぐにネットで注文してもらうわ」
と 大喜びしてもらいました。
とりとめのない 話をして 笑って 「また,あいたいねぇ」と 言ってもらって 「ねえねえ、かよこさん。かよこさんのこと 皆に見せびらかしたいから いっぺん 漫談会みたいなん企画してもいい?」と尋ねたら 「なんや。私、見せもん、かいな~!」 と また 笑ってくださいました。

昨年 “えほん展いろいろ”に ご主人と一緒にきてくださって 再開。「おもしろいわ。おもしろいなあ」と お二人とも熱心に絵本や写真集を手にしてくださいました。


かよこさん ありがとうございました。かよこさんからもらった ほこほこしたもん。私なりに 少しずつ、しかでけへんけど、おすそ分けしていきます。

かよこさんのことだから「ははははっ、好きにしぃ~、好きにしたらええわぁ~」とか なんとか 言うんだろな。

今は、かよこさんの漫談会が実現できなかったことが 悔やまれて そのことで 涙がこぼれます。

Comment

非公開コメント

プロフィール

加藤 啓子(かとう けいこ)。

Author:加藤 啓子(かとう けいこ)。
絵本あれこれ研究家?として”えほんのひろば”で”ひろば絵本”を”ひろば読み”とあちこち駆け回っています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR