“じてんしゃ きこきこ” 実は…。





2001年に 出版された 『 じてんしゃ きこきこ 』 ( 内田麟太郎・ 文 大橋重信・絵 ビリケン出版 )
最初のページに ある 文章は
「 ぽんちゃんは じてんしゃをこぐ 」これだけ。

さて どうする? どう 間を取る?


私たちは「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ きこきこきこ 」まだまだ 「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ 」

この リズムを 聞き手が受け止めるまで
“ くすくす笑い” がおこるまで 繰り返しています。

実はこのページに「 きこきこ 」とは 書かれていません。でも 次のページには 「 きこきこ 」 しか ないんだから。
「 きこきこ 」 で 時間を稼ぎます。
つまり “ 間 ” ですね。
余計なことを 言わなくていい “ 間 ”

ぽんちゃんは 気にもしてない ふうだけど 桜は 三分咲き。つくしが いっぱい。たんぽぽも 咲いてる。
川の流れも 聞こえてくる。
絵を読むと 色んなものが 見えてきます。聞こえてきます。



しばらくすると
「 タコさん なにみてるの 」「 なーんにも 」 「 ムカデさんは なにみてるの 」「 なにもみとらんよ 」

この後も ぽんちゃんは ひたすら 「 きこきこ きこきこ 」
書かれている文字の3~4倍 繰り返しましょう。 「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ 」「 きこきこ きこきこ きこきこ きこきこ 」
街を抜け ビルのてっぺんから 宇宙へ。そして 雲の上。
ページの隅に描かれた 風景が 次のページに 繋がっています。

この ゆるりとした 時間を 高校生や大学生が 楽しみました。

ぽんちゃんを ひたすら 追いかける タコさんと ムカデさん。
二人は 「 なにも みてなかった 」 「 ぐうぜん 」 「 たまたま 」と トボけます。

しかし 二人は ついに 自分たちの 自転車の 設計図を 描き 作ってしまったのです。



「 けんきゅうしてたんだよな ムカデ 」「 うん うまくつくれたな タコ 」
タコと ムカデが 行く 並木にもう 桜の花はなく葉っぱが 生い茂っています。




ラストシーンを 見て 高校生や 大学生が
「 なんでも 買える時代に こう きたか! 」「 こんな 生き方も ええなぁ~ 」
「 映画 1本 みたぐらい 胸が 熱なった 」

先日 この絵本に であって 「 すぐに 買った 」と いう 元大学生に 偶然あいました。「 学生の身分で…? 高かったやろ?」と 尋ねたら。
「 でも 欲しかった!」彼は 今 保育士から 幼児教育の 仕事に 携わっているとか。
「 今も この本は 大事にしてます 」

でも でも… 実はこの 本 いま 手に入りません。図書館で 検索して 出会って見てください。

内田麟太郎さ~ん。 この本 再版してくださ~い。




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プロフィール

加藤 啓子(かとう けいこ)。

Author:加藤 啓子(かとう けいこ)。
絵本あれこれ研究家?として”えほんのひろば”で”ひろば絵本”を”ひろば読み”とあちこち駆け回っています。

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