障害者さんと 本。 絵本。写真集。えほん展の中を 散歩。

5~6年 いや もっと 以前のことだったか
南港 ATC で “ こふれ” さんと えほん展を していたとき  40代の 女性が ガイドヘルパーさんと 来られました。
会場に 入るなり 涙を ぽろぽろ。
タオルを 口にあてて  必死に 泣き声を 堪えてられる。
ヘルパーさんは 「 絵本が 大好きな方なんです。楽しみにして きたのに 」
と 戸惑って おられました。
彼女は  長い時間 その場から 動かず 
1000冊 以上 並んでいる 本を  大きく開いた目で  順に追っていらっしゃる。
ヘルパーさんは 帰りましょう。と 促すけど 彼女は どうしていいのか わからない様子。
「 絵本 大好きなんですか? 」
と 尋ねたら  はっきり 頷かれる。
「 じゃあ この えほん展の 中を 散歩 しましょか? 」
彼女は 私と 手を つなぎ  ゆっくり 歩き始めました。
でも 涙は 止まらない。
「 こんなに たくさん 絵本が 並んでて びっくりした? 」
 また 力強く頷かれる。
「 ごめんね。びっくり させて 」
 そっと 肩に手を回したら  彼女は しばらく私の 肩に 顔を 埋めて いました。
結局 彼女は 自分から 本を 手に取ることなく 帰って 行かれました。
1000冊の 本 が  「よかったら また 来てください 」 と 見送っていました。

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思いがいっぱいになったその方の心。「選ぶ」「何の気なしに手に取る。」それがとても大変な場合がありますよね。だからって選べないわけじゃない。選びやすい環境とか、いろいろ 普段よく考えることです。
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プロフィール

加藤 啓子(かとう けいこ)。

Author:加藤 啓子(かとう けいこ)。
絵本あれこれ研究家?として”えほんのひろば”で”ひろば絵本”を”ひろば読み”とあちこち駆け回っています。

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